ゆぎみゅ感想

舞台遊戯王(決闘者の王国編)の感想

今となっては見る影もないけど、私にとって遊戯王はキャラ萌えスタートじゃなくて純粋に面白いアニメっていう立ち位置だったので、遊戯役が成人男性ていうのも全然受け入れてる

もし沼の入りがキャラ萌えだったらor脳裏に刷り込まれた遊戯像が東映版だったらこうスムーズに現実を受け入れられなかったと思いますね正直

風間俊介はマジですごいし偉い

ていうか王国編はカードゲーム漫画の掴み的な役割の長編であって、ストーリーの面白さで言えばやっぱ私はバトルシティ一択、、、、


シアター入場後即スクリーンにウジャトプロジェクションマッピングされててウケた


ねえやっぱ不安になってきた エジプトは凄くて強い超えられますか?お前は生き続けると思った、、、、を超えられますか?闇表のことしか考えられなくてバカみたいだわ

私としては2人の遊戯を区別する必要なんてないと思うし、でもVEPPerもダブルキャストだったから2人の座長がいるっていうゆぎみゅのイレギュラースタイルも受けいれられなくもなくもないっていうか


てかやっぱこれ本心では受け入れられてないのかも
もう自分の気持ちがわかんない、、帰りたい、、、、、、
そこまで考えたところで開幕


なんか遊戯が歌っててウケた

表遊戯の歌のうまさはかなり技巧的というか籠らせ方が声変わりした少年ぽいなと思いました。それでいて歌声そのものは澄んでいる、、、不思議な感じ
一方で闇遊戯の歌声は高音のハスキーな突き抜け方といい抑揚の幅の少なさ?刺々しさがまさに年齢相応の少年らしく、しかしそういう役者の実年齢差による歌唱の特徴の差異がかえって2人のキャラクター性にハマるというか、ハモんないんですか?デュエットしろ早く

なんならダンスは表遊戯の方がスカしてるだろ 抜け感というか。闇遊戯の方がカチッと踊るよね

でも闇遊戯の四角四面さ この歌声・ダンスの固さは、、、全然いい 若くて、、、、表遊戯の小慣れ感もまた良い 2人が生きて、舞台に立ってる、、、、、、、互いに知覚できないながらも、、、、隣で、、、、、離れ離れになることもなく、、、、、歌って踊って、、、、そこに居てくれる、、、、、、それが、、、、、、ほんとに、、、、ありがとう、、、、、、はー城之内かっこよ


正直胸キュン恋度(何?)で言えば断然城之内かも なんか闇表のことはマジで客観視出来ないから、、、

城之内のことは何も気負わずシンプルに見れる ダンスかっこいい、、、声さわやかすぎるし いい奴だし

そもそも遊戯王という漫画を成立させる上で必要な要素は主人公城之内/ライバル海馬ていうデンジくんとマキマさんみたいなトムとジェリーで事足りていて、闇遊戯はプリパラで言う東堂シオンじゃん 全く主人公ではないどころか存在が完全に蛇足、コマの背景で賑やかしやってそうなタイプ

表遊戯に至ってはまあ主人公らしくもあるけど一貫して影が薄過ぎる、それでいて存在感がある、、、、これって黒子ですか?するか。バスケ


つまりだから遊戯王を単にカード漫画として見た場合闇表という文脈は驚くほど不要で、物語の縦の糸をカードゲームとするなら闇表という二つの魂の交感は横の糸なんですね。二つの糸が織りなして遊戯王という一つの漫画になってるわけで、だから要は私は本来城之内みたいなキャラが好きなの!明るくていいやつで、、、

そんな人が舞台に立っていたとしたら恋しないわけない
そういうことです。


でも実際一番遊戯王っぽい喋り方してるのは杏子の人だわ
なんていうか元々遊戯王自体大声でがなるタイプのキャラしかいないから基本的に舞台式の発声法は遊戯王向きで、だからかえって逆に「遊戯王」のトンチキさが舞台というフィルターに合い過ぎてしまうことで薄まっている感は否めないんだけど、その点杏子役はスゴイ
杏子がそこで生きてるかのような、、声も姿も杏子そのもの

多分だけど杏子役の人もブルベ冬だと思う


てか話は全然変わるんだけどアテムはアテム時代はイエベだからゴールドアクセつけてたのに現代転生してからは記憶の名残りでゴールドつける、、、わけじゃなくちゃんと遊戯のパーソナルカラーに合わせてさらっとシルバーつけてるところがオシャレだよね彼

やっぱDSODのAI闇遊戯はお忍び現世だったのか?アテムモード時につけてるのと同じゴールドのバングルつけてるので、、


ストーリーはアニメ準拠ぽくて、DEATH-Tからエクゾディア召喚戦まで短くまとめられてた

予想はしてたがデュエルシーンヤバすぎる

マジでバカデカいカードが出現してきて裏返ってイラストが光ってスクリーンに光の軌跡みたいなんが映って決闘者が歌って踊ってる

カード効果の口頭説明は流石に簡略化されていました。私はアニメ版のカードのテキストスペース早口全音読方式が好きだったのでやや残念だけどキャストがセリフ全部おぼえられねーし覚えたところで歌う時間減るし、何より原作だと効果説明特に読んでないしまあ、、


ていうか今更だけど遊戯のウィッグ崩れなくて凄い

千空のウィッグと遊戯のウィッグ作った人はとっととコールドスリーブにかけなきゃダメ ロストテクノロジーになる 未来にもゆぎみゅを届けるために決して失われてはいけない技術力だろ


海馬でか
マジで生きるコンパスみたいな人いると思ったら海馬


エクゾディア召喚演出良すぎた 闇表が手を重ねてカードをドロー、オレは希望を手にしたんだと宣言した瞬間スクリーンに描かれるのは五芒星、流れる封印されし奇跡、これOST版権使えてほんとよかったよね、

城之内イケメン過ぎる、、、、涙 まだ何もしてない、ただ喋ってるだけ、時々踊るだけで、、、私は、、、これ恋?声が好き、、、、涙


獏良は一人二役なことについて

闇表を別人が演じてるのは遊戯が主人公=一人称だからどっちがどっちか観客に区別はつくけど、獏良は三人称だから、外から見て今獏良の体を使ってる魂がどっちなのか分からないっていうメタ的な理解がこういう配役基準に盛り込まれてるとしたら、すごくよく考えてあるなと思いました。

でも多分そこまで考えてないと思うわ
単にバクラ役に持ってくるイケメンは2.5次元に二人と居ないクラスのイケメンだから一人二役なんだと思うめっちゃイケメン過ぎるため

てかTRPG総カットするのに獏良出す意味あるのか?これもう続編やるしかないだろ
でもバクラのおかげで闇表が会話できたから 互いを見つめたので、獏良くんいつもありがとう


ペガサス役の人がんばりすぎてる えらいわほんとに


今遊戯じゃんけんで最初はグーする時我が名はアテムやったよね?舞台の闇遊戯はなんか俗物だよな

舞台の闇遊戯はひたすら陽キャでノリ軽くて友達多くていい奴そうでこれはこれでいいと思うけど原作の闇遊戯はもっと綾波レイ要素強くない?世間知らずというか

千年王国の王子様なんだけどアテムは。プリンセスセレニティに近いか近くないかで言えばかなり近いよ

声デカいし滅茶苦茶バカだし口悪いし勢いが凄いけど、寧ろ中身は社交性から程遠い世間知らずさを内包してる不思議ちゃんみたいなとこあるだろ 私の目腐ってますか?腐ってると思う
この闇遊戯は人間的過ぎる

逆に表遊戯の落ち着き方はDSOD過ぎる

この表遊戯は遊戯王という物語の結末を既に知ってそう なんかしっとりしてる、、、陰がすごい


拳銃向けられながら遊戯への思いを淡々と吐露して、レアカードに傷がついた辺りから段々ボルデージ上げてって最終的に部下全員ぶっ殺して狂笑する海馬瀬人もうこれこいつが主人公の舞台じゃん リリウムで見たこんな流れ

いやまあ初めから舞台なんですが、、、、なんか海馬の仰々しい台詞回しとか突飛な行動アルゴリズムとかがかなり芝居がかっていて、逆に舞台上のキャラクターとしては極めて真っ当に見える なんかキャスト物凄いイケメンだし、、海馬の物語にカードゲーム要素要らんくねとさえ思わせる演技力というか自己演出力があるよね


ていうかモクバ可哀想じゃない?モクバってほんとにずっと健気で可哀想なのにこの流れで最終的に兄貴が自殺する瞬間まで見届けさせられることを思うとまじで見てらんないよ


舞の人はなんかちょっとタンクトップ小隊感あった

めっちゃ上手いんだけど全然2.5やらせられる雰囲気ある 何なんだこの違いは 声?


てか舞戦好きなんだよなー闇遊戯がレスバに負けた挙句表遊戯の大切さに気づくまるで二次創作のような展開からのカオスの儀式とかいうまじかっこいい神演出入るの脳汁出過ぎておかしくなります。
ここらへんから王国編ラストまで何度読んでも味わい深い闇表でありがとう高橋和希

てか、、、遊戯王とかいう萌え萌え最高天才面白漫画を生み出してくれて本当にありがとうカズキング、、、、、


キースと城之内闘ってるとこ脳休ませてたから城之内がかっこよかったこと以外あんま覚えてない

こうして見ると本田って確かに初期は獏良と千年リングのミステリアスさを演出する一般人目線みたいな役割だったよねってかアニメのアルマトラン編でもリングに操られてたし意外と役割持ててたんだよね


そしてペガサス戦が来てしまいました。
ほんと これだけを見に来たから、、それは嘘だけど
ペガサス役の人本当偉いと思うわ

なんか多分普通に2.5じゃなくて普通の舞台俳優の人だからこんなふうに思っちゃうのかな?一人だけ発声が違うし、、
あんなに上手いのにこんな舞台であんな役を熱演させるの偉いんだけど流石に申し訳なさすぎる 衣装真っ赤だし


でもそんなことは本当にどうでもよく、マインドシャッフルが見られたことで私は人生の悔いが一つ減りました。遊戯ボンデージ着てたし、、、役者は偉いよあんなわけわかんない服と髪着せられて変なセリフ言わされて、、でもそのお陰で私が嬉しい気持ちになりました。過度に興奮すると人間逆に凪になってくるというか、興奮フェーズの先にあるのは成仏フェーズだから

良いデュエルだった。闇表がデュエットし、2人で踊るという、遊戯の一人芝居を二人で演じる、完全二重人格構成の素晴らしき舞台がそこにはあって、お互いを見つめ合っていて、疎通していて、凄いなと思いました


この終わらせ方、、、続き、、、ありますか?
あるといいですよね ウィッグもったいないし
要らないなら私貰うよ


エンドロールでは、エンドロールというものは舞台の醍醐味の一つだと思うんですが、みんなが挨拶して、城之内あたりから一人挨拶になってって、でも最後の座長の遊戯は闇表の二人で挨拶してて、良かった、、、、ほんとに、、、、

なんか挨拶の仕方そのものは闇表両方とも想像通りだったんだけど私今まで見てきた舞台の中でメイン2人が手繋いで階段降りてきたの初めて見たかも 宝塚とかでさえ1人ずつ挨拶するから手繋がなくない?

上手と下手からでてきた2人、闇遊戯がエスコートするわけでもなく表遊戯と闇遊戯が自ずと同時に手を出して繋いで階段降りて手繋いだまま挨拶してた。これあらかじめこうしろって決められてたんだろうな 決めた奴強火で凄いな、、


全員歌唱もすごく良くて、でも全員歌唱の何がいいって海馬らへんの絶対全員では歌わなそうな人も一緒に歌ってるところで、私は遊戯を見てたからあんま覚えてないわ正直

 

以上決闘者の王国編舞台の感想でした。
とても面白かったです。ありがとうございました。

ぜひバトルシティ編、王の記憶編、ファラオの墓編、王家に捧ぐ歌編も舞台化よろしくお願いします。

ていうか炎に焼かれながらパズルと心中する遊戯が見たいよ なんなら魂の解放編ということでもうそのシーンでその舞台終了していいからそこだけ見たい

 

 

 

以上架空の舞台の架空の感想でした。

マリーゴールド感想

マリーゴールドのライビュを見た 舞台のチケットが4分で完売した時発狂してしまったのでライビュの抽選が始まった途端なぜか速攻で川崎の映画館のライビュを予約した 別に川崎とか大して近くないしよく知らんのに、、浅慮な、、

付き添いに来てくれた方には感謝しかないけど何話せばいいか分からなくてテンパってアカチャンホンポでキャスターのギルガメッシュが超イケメンてゆう話をずっとしてた でも正直私はどちらかといえばアーチャーのギルガメッシュの方が好きかな 前髪を上げているため

シアターに入ったら心臓に悪いBGMが延々鳴り続けててキツかった つ~かぶっちゃけあたし末満のこういう爆重ゴシック的なノリあんまついていけないんだよね。、。とか思いつつ舞台が始まった 壮一帆がステージに降臨し全ての思考が奪われる あまりにも、、、あまりにも美しすぎる、、、、こんな美しい人間がいるんだろうか?今まで私は顔の良さというのは完璧な造形とほんの一箇所のクセに魅力があると思っていた 例えばバランス良く配置されたパーツに印象的な吊り目の顔など…バランスの良いパーツの配置というのは言い換えれば特徴がないということである 何事も抜きん出る部分がいくつもあれば棘となり方向性は失われてしまうが、まさしく顔の造形というのはこれなのだ 印象的なパーツはたった1つで良く、それだけが会う人の心に残る魅力となり得る 2つ以上はかえって印象を薄めるだけでしかない

しかし壮一帆の顔の良さ これはマジで凄かった マジでヤバイ 崩れたところが1つもない完璧な造形 絶対的に美形…魅力的な人間の顔を作る上で完全性は必要ないという持論、しかし完璧な造形とはこんなにも魅力的…神様とか多分こんな顔してるんだと思う

そして田村芽実田村芽実のためにマリーゴールド見に来た もうポスターの段階で今回の田村芽実のヘアメイクはかなり好きだってわかってたけどマジで良い 衣装が黄色なんですよね ガーベラ、、私パーソナルカラーとかそこまで熱心な方じゃないですけど黄色のドレスを着てる田村芽実はすごく可愛いと思いますね 黄色が似合う!田村芽実の顔も好きだわ なんか少女めいた雰囲気がすごく良かった 田村芽実、女優!

歌声も素晴らしかった 田村芽実の歌を聴くとすごく鳥肌が立って泣きそうになる 自分にとって懐かしい曲を聴いた瞬間脳が当時に帰るように歌が身体中に沁み渡るけど田村芽実の歌声は初めて聴く旋律なのにぎゅっと心臓が掴まれるように懐かしくなる 単純に技巧的に歌が上手いとかもちろんそれもあるけどなんかもっと高次のところで感動する 神様の歌声…

この後の流れあんま覚えてない 東啓介が歌ってる時脚長すぎて算数の時間に先生が黒板用に使ってたデカいコンパス思い出した 壮一帆の顔が良いし衣装の母親らしい袖とか腰のラインのドレスが良い 田村芽実が可愛いのに悲壮感と物語後半への悪い予感を醸しててスゲ~ってなった エリカの人歌声が美しい 出版社の女アニメ声過ぎてビビった マジで途中があんま思い出せない ダンピールは生まれつき内臓疾患があるって設定胸が熱くなるな 永遠なんてクソ食らえっていうかの有名なソフィアンダーソンのセリフをガーベラが言った瞬間発狂するソフィを見て隣に座ってた恐らくソフィのオタクの女がズビズビ泣き出してておもろかった シルベチカのことシルベチカ(偽)って思っちゃった… 明らかになるガーベラ出生の秘密 マジでヘンルーダ最低だと思う 母親 この世で母親という存在だけが清らか…それ以外の愛は全部俗物😤不要なり

最後 ヴァンプとなったアナベル 気付かず母親だけが唯一の救いと歌うガーベラ 泣きそうになった…誰からも愛されなかったガーベラ 最期にはガーベラに向けた愛情を行動に表してくれたヘンルーダもエリカもコリウスもガーベラにとって所詮その愛はガラス越しに咲く花 自分が触れてはいけない、自分に触れようとはしてくれない愛…母親だけ 母親の愛だけが本物…それ以外は何もいらない 母親の愛だけが必要だったのに…

イニシアチブによってガーベラを否定させられるアナベル ガーベラの絶叫…こんな悲しい絶叫って私聞いたことない トランプとか見て絶叫とか散々聞いたけどうるさいとしか思わなかった ガーベラの絶叫は心に突き刺さって悲しくて泣いてしまった どうして…

最期にガーベラを抱きしめるアナベル 2人の長い黒髪の巻き毛が絡み合って血の繋がりを感じた 本当は血縁なんて母と子供以外無いのだ 同じ血を体に流したのは母と子供だけ それ以外の血縁というのは遺伝子の形に共通点があるだけで実際には全く血が繋がっていない 他人 母親だけ 母親だけが家族 真実の愛…

ガーベラがマリーゴールドと名乗った時別の人間に切り替わったように思った この舞台で私はずっとガーベラのことをリリウムのマリーゴールドと地続きだと思って見ていたがガーベラが真にマリーゴールドとなった瞬間リリウムのマリーゴールドへ橋がかけられたように繋がったのを感じました 田村芽実さんは本当にすごい役者さんですね マリーゴールドがいずれ出会うリリー あんなに執着していたのはそれでも心のどこかで母親を慕うガーベラが生きていたから、母親の最期の言葉を覚えてたからなのか、、

カーテンコールでガーベラが祈るようにお辞儀してるの見てヒエ~って言いそうになった あまりに良すぎる…この挨拶の仕方を考えた奴は天才 下等で穢らわしいダンピールという設定とは相反するような清らかで幼気な様子…カーテンコールでようやくガーベラは化け物というよりお屋敷の少女だと気付いた 母娘だけが清らかな人間…清らかな愛であり、愛憎に穢れた化け物だったのは屋敷の外の世界の人間 ガーベラに罪があるとするならそれはダンピールとして生まれたことではなく外の世界に焦がれてしまったことだったんでしょうね 清らかに生まれ過ぎたために穢れた世の中では生きられない 短命とは穢れじゃなく穢れなさの証なんですね

時間なくてパンフレット買いそびれてマジ死ぬ 人間に愛玩用として飼われている双子の繭期の吸血種の話とかいう腐女子力5兆みたいな小説読みてえ〜

triangle感想

トライアングルを見た トライアングルはくらもちふさこの作品を原案にモー娘15が演じた舞台である この映画を見る直前に2017年版のファラオの墓を見てたのでテンションの落差がデカ過ぎて今ちょっとトライアングル無理かなと思いつつ見始めた

この時点で私はトライアングルに関する予備知識が一切無くてディスクケースの裏のあらすじだけ読んでどんな起承転結がつくのかマジで全然わかんなかった 実際タイトルでトライアングルと言われてたにも関わらず開始後しばらくしても三角関係の話とは気づかなかった

α視聴開始 ゆっくりストリングスが鳴り出してうわっこれ絶対良い曲始まるて思った瞬間明るくテンポ良い弦楽の主旋律となる この曲…この曲はマジで良い マジでこれは聞かないと伝わらない 長調で弦楽が伸びやかで本当に軽やかで清くて明るくてでもどこか足りないようなそういう切なさのある本当にスゲ~神曲 舞台セットとかライトの色も相まってまさに浄土、竜宮城のテーマという感じ、、、、正直曲が良過ぎて歌詞が全然聞き取れなかった 鞘師がイケメンで工藤遥が今回もカッコ良いのは分かった そして石田亜佑美である スネフェル様が…いやさっきまでスネフェル様だったのにすごく…めっちゃカワイイ 可愛い 衣装も髪型も顔も声も仕草もかわいくて でもここでいう可愛いとは俗っぽいかわいさというより(もちろんそういう意味での可愛いもあるが)無垢で世間知らずなお姫様可愛いという感じの可愛さ いや、、だってさっきまで残忍な王だったのに…温度差 石田亜佑美演技の振り幅が五千兆キロメートルくらいあって怖い その時私は石田亜佑美のことをもっと知りたいと思った…今まで石田亜佑美のことを知ろうとせずに生きてきた20年間を悔やんだ アイドルとは美しい人間の最も美しい一瞬を切り取って飾った存在であり、その星の瞬きとも言える僅かな時間は一瞬でありながら純粋な価値が高じるあまり肉体から乖離して永遠のものとなる 私はそれを見逃していた、、、見逃していた ショック この円盤見終わったら絶対石田亜佑美の動画見まくってライブ行こうって思った

めっちゃ良い曲が終わる でも一向に話が見えなかった なんかクラゲみたいな子達が可愛い でも全然何したいのか分からん ここからしばらく全然テーマが分かんないまま話が進行 途中の佐藤優樹の曲良かった つーかトライアングル全体として楽器の主張が少なくて、だからこうなんというかオシャレに纏まっててテンポが良い曲ばかり 弦楽器と打ち込み音楽の相性も超センス良くて青とオレンジのライトとキラキラ光る舞台セットと合わさり海の中のような不思議な世界観が作られていた 市川淳、good job

そのうち鞘師と石田が手を触れずにキレキレのダンスを披露 めっちゃ良かったこれ ここでようやくタイトルのトライアングルは恋愛の三角関係のことなのかなって気付いた 確かにそういえばトライアングルって三角って意味だな…

だいぶ遅くなったがトライアングルαは石田サクラ姫と工藤アサダが両思いだけどサクラ姫は鞘師キリと婚約することに…みたいな話だと分かった 順当に行けばキリが当て馬でアサダとサクラ姫が結ばれるはずだけど結局サクラ姫は自らの意思でキリと結婚する ここまでは面白い結末の少女漫画だなという印象 最後に一番初めに流れたあの名曲が聞けて良かった、作品全体を通して明るく楽しげなのにどことなく切ない素敵な舞台だなって思って終わるのかと思ったがカーテンコール後の例の神曲全員合唱の時のサクラ姫のセリフで一変する

この星のために我が身を捧げる

私は、、、、これを聞いた瞬間唖然としてしまって、、、急に涙が溢れて止まらなくなってしまった サクラ姫は偉いなって思った、、、。サクラ姫が最後に出した結論は愛する人が自分以外の愛する人(とサクラ姫は思っているがβを見るとまた違って見える)と結ばれ、自分は自分に与えられた運命に従うというものである サクラ姫は星の姫なので運命に背くと星ごと罰を受けるため従わざるを得なかったと言えばそれまでだが、創作物というのは大抵そういう生まれ持った運命に逆らい自らの手で夢ある明日を切り開こうとするとなんやかんや奇跡が起きてハッピーエンドになるのだ なぜなら運命に逆らうことは美徳だから ご都合主義 なので星の姫とかそんな設定などストーリー分岐の障害ですらない でもサクラ姫はそうしなかった、、、サクラ姫は無垢で素直で清らかな曇りない鏡のような心のお姫様でそれ故にそんな大人の判断をするとは思えなかったしして欲しくなかった…あんなに清らかで真っ直ぐな人が自分の望みを叶えられないなんて許せない ああいう人こそ幸せになるべきなのだ、、と しかしサクラ姫はこの星のために我が身を捧げると微笑む 悲しい…そんなこと言われると悲しい、、、どうしてあなたが諦めなければいけないのか そんな風に言われたらもう受け入れるしかない 大人になるということは取り返しがつかないことである だから精一杯その決断を殊勝だと…偉いと思うことしか出来なかった 笑顔で気持ちを飲みこんで周りに迷惑かけなくて本当に偉くて尊敬した…感激した…本当に偉いなって思った 私もこれから辛い時はサクラ姫のこと思い出して頑張って生きようって思った

βを見るとまた感想が変わる βではアサダ目線でαのストーリーの補完がされていた βの構成はなんかαの三角関係に小田ローズウッドを足して四角関係?になってた サクラ姫に対するキリとアサダに対するローズウッドの構図を寄せてるなという印象 アサダとサクラ姫は終始一貫してお互いに対して淡くてキラキラした恋心を持っていた 穢れないような純粋な好意はしかし未熟なまま捨てられてしまう、、自分の恋を貫くより自分を愛してくれる人を受け入れるという決断をする 惑星アルファは争いのない調和の星である…争い、争いとは憎しみだけによって起こるのではなく同じだけ愛によってもたらされるのだ この舞台では自分の強い思いを押し付けるよりも調和を選ぶことこそが美徳とされる なんでそんな酷いこと言う、、、、これを否定したくなるのも当たり前である そんなの悲しいから…好きなのに、、どうして、、、

αを見た段階ではタイトルのトライアングルとは恋愛の三角関係のことを指すと思っていた 喪女なので恋愛とかよく知りませんけど基本的に恋愛というのは2人でするもの…三角関係という言葉から連想されるドロドロした雰囲気はこの舞台で繰り返し表現された浄土のような平和の星アルファにはそぐわない トライアングルとは三角関係のことではなかったのだ 本編では何度も役者達がお遊戯会みたいに一列に並んで手を繋ぐ

平和とは…平和とはなんだろう、、みんなが手を取り合い微笑む…本当はたった1人だけと手を繋ぎたくても、、、1人だけを選べないことは決して不幸なことではないのだ 選べなくても平和の先にいつか必ず幸せが訪れる…本編途中で婚約の儀式を控えたサクラ姫が父親に伝えられた言葉 お前に幸せになって欲しい、、

ファラオの墓感想

ファラオの墓を見た 竹宮惠子原作の漫画をモー娘18が演じた舞台だった 正直あんまり見る気はしなかった…というのもどうせ円盤が出ることは分かってたし、舞台は一時停止も巻き戻しも出来ないから見終わった後にすぐ感動が溶けてしまう 正直円盤が手元にないなら見ても意味ないのかな…てゆ~かあんまモー娘分かんないし…と思ってたため あとそれからファラオの墓というテーマに興味を持てなかった ファラオの墓という言葉から醸し出される埃臭い戦いのオーラ、怖…ファラオの墓ってなんだよ…争いごとを好んで観劇する野蛮さを軽蔑してすらいた 加えて舞台が始まる30分前にキンプリ続編製作決定の報を聞き(キンプリ本当にありがとう)、正直心はプリズムショーに向いていた

こんな気持ちで古代エジプトに赴けるわけねーだろと思っていたが上演開始後、舞台上の石の置物の目が光りながら古代エジプトっぽい音楽が流れ出す 現れる譜久村聖 澄んだ歌声…劇場の、劇場のスピーカーの迫力ある音 家で円盤で見るのと全然違う…、、ていうか譜久村さんの生歌良過ぎて仰天 私は一気に舞台に引き込まれてしまう そこからしばらく記憶がないが気付くと役者全員で歌っていた 全員合唱!私は全員合唱が大好き しかも歌う時の古代エジプトっぽいダンスも全員でユニゾンしててめっちゃ迫力があった 佐藤優樹がバトン持ったまま踊ってて良かった

本編開始 詳細は覚えてないけどまず始めにスネフェル様が喋り始めた気がする スネフェル様は冷血にして傲慢で苛烈な国王である まだ少年という若さでありながらすぐに気に入らない人間の首を手づからはねようとする様子、まさに暴君!役者は石田亜佑美である 石田亜佑美はこういう役よりも続11人いるのタダのような真面目で大人しくて地味だけど勇敢で賢くて髪の毛が黒い草食系の男の子役が向いてるんじゃないかなと思ってたけどまあ…、、スネフェル様 完全にスネフェル様であった スネフェル様の乱暴な振る舞い、歩き方、座り方、声…全てが “ 暴君 ” “ 王 ” の姿であった…石田亜佑美は天才である カッコいい!イケメン!

途中色々記憶がないが小田さくらの歌声にハッとしたのは覚えている 小田さくらはナイルキア役である 祖国を滅ぼされ身寄りのない姫…小田さくらのマジで妖精みたいな鈴の歌声は純粋で世間擦れしてない姫というナイルキアのキャラクター設定を観客に歌一曲で把握させた いわゆるプリズムボイスである その後も小田さくら小田さくららしいマジで妖精みたいな声で演技し続け最後スネフェルの腕の中で死ぬまで圧倒的に小田さくらであった もちろんこれはナイルキアを演じられてなかったという意味ではなく、役に小田さくら色をのせて登場人物として昇華させるのが見事だったという意味である 小田さくら小田さくららしいところが本当良いと思う

他にも牧野真莉愛の前世は姫だったに違いないこととか生田衣梨奈の側転とか本当に色々すごいとこがたくさんあったが記憶がない カーテンコールで全部飛んだ

スネフェル様は物語の最後に殺されてしまうのだが舞台のカーテンコールというのは死人も登壇する 役者達全員が並んで階段を降りてお辞儀をし終わった後、最後は惨めに殺されてしまったスネフェル様が堂々とした足取りで舞台中央の階段を降り、金のマントをこうバサッと翻して顎を上げて不敵に笑ったのだった もうそこがめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃにカッコよくて無理だった…王気が見えた…もう本当にカッコいい゛…今思い出してもすごくカッコよくてもう超イケメンでホント無理…暴君・冷血・イケメンであるスネフェル様はまさにエジプトの王、彼こそ真のファラオなのだ…

古代エジプトは素晴らしい 厳格な身分制度、戦乱、奸計…しかしそれらを孕んでなお一層王冠は金に煌めき、エジプト統一の夢、平和への渇望は絶えないのだ…この舞台を見る前までの私は流れる血を見て醜さだけを感じたが、それは犠牲を経て築き上げられた神の文明の一面に過ぎない 小さい時ピラミッドの本とか読んで考古学者になりたいなあと思ったのを思い出す 歴史を超えて今私が見つめるファラオという存在のなんと厳かなことか 永遠の光ファラオよ…闇を照らすファラオよ、、、かつての王は長い年月をかけて神になったのだ…ということを舞台見終わった後つけ麺を飲みながら考えました 食い過ぎて吐いた